ドクターを支える心優しき弁慶
風貌は屈強にして剛健、腹に強い気骨を備えている。
叔父であり生き方の手本とする高校野球界有数の名将 小倉全由氏の影響を受け、常に熱い気持ちと「一生懸命」の精神で人の心を動かす。
仕事に一切妥協しないダンディズムを持ち、筋の通らない話には相手が誰であろうと一歩も引かない。
強靭さの一方で、内に秘めた優しさとしなやかさ、愛嬌あるユーモアで、その人柄に多くの人が誘い寄せられる。
齋藤 透(さいとう とおる)—— 医師の開業を背負った男。
今日もドクターに寄り添い、魂の交流を通じて理想のクリニック実現を支援する。
開業で大切にするべきこと
開業は一世一代のイベントと言われている。
事業計画を提出し、融資を受けるなど、クリニックのオープンまでにやることは多岐に渡る。
多くの医師にとって初めての経験となるため、信頼して任せられるパートナーを見つけるのが鍵だ。
開業を経験したある医師は、土地選びから施工業者とのやりとり、スタッフ集めまで、想定外の連続だったと振り返る。
開業を検討するうえで大切にするべきことは何か。
これまで多くの開業を支援してきたドクターソリューションの齋藤透さんに話を聞いた。
齋藤透 プロフィール
株式会社ドクターソリューション 執行役員 大手医療法人で新規クリニックの立ち上げ、医療関連事業責任者、地域医療連携部会の立ち上げに従事。理事長秘書、在宅医療専門クリニックの立上げなどを経て現職。全身全霊で医師に寄り添う支援が開業医の定評を得ている。困っている人がいたら放っておけない義侠心の強い性格。
医師の開業支援を通じて幸せで健康な人を増やしたい
ー開業支援を行うキッカケを教えてください
私は長らく大手の病院に勤めながら医療関連事業の責任者や先生方の支援を行っていました。
4年前に知人からご紹介いただき、ドクターソリューション社長の田中とご縁をいただきました。
ドクターソリューションは、医療と地域をつなぎ「幸せで健康な人を増やす」というビジョンを掲げていて、先生自身の幸せのために、先生が納得して開業するための支援の必要性を私も感じていました。
田中は当時体力があり余っていた私がチカラをもっと発揮できるよう励ましてくれ、ウチで新規事業を立ち上げるから一緒にやらないかと誘ってくれました。
私は誰かに求められると倍以上に応えてしまう性格なんです。
病院勤務時代にもたくさんの方にお世話になったので、想いのバトンを受け継いで、世の中に還元していきたいと思っています。
「こんなクリニックをつくりたい」 という想いを妥協してほしくない
ー齋藤さんが考える「いい開業」とは何でしょうか
開業では、先生が決めなくてはならないことが山のようにあります。
どこの土地で開業するのか、建物や内装はどうするのか、医療機器や空調設備の手配、スタッフの雇用など、難しい判断を迫られるポイントがたくさんあります。
いろいろな制限のなかで、全てが理想に叶う100点の決断は難しいと思います。
でも、先生が理想とするクリニックのために、妥協をしてほしくないというのが私の本音です。
もちろん、どうしても不可能な場合もあります。
しかし一緒に悩みぬいて、「齋藤さん、これが精一杯ですよね」と納得いただけるまで伴走したい。
先生がとことん悩んだ結果、納得して開業できるのが「いい開業」だと思っています。
ドクターソリューションの開業支援は、兼業の支援業者さんとは異なり、土地選びから施工業者さんの選定、関係者の調整など、開業に必要な段取りを全てご支援させていただきます。
最後までドクターファーストで先生の想いに寄り添いたいというのが私の信条です。
「先生が納得するまでとことん付き合います」
ー開業を考えている先生へメッセージをお願いします
開業は先生にとって大きな決断だと思います。だからこそ後悔してほしくないというのが私の想いです。
開業までには多くの問題解決が必要ですので、ぜひ信頼して相談できる方を見つけていただきたいと思います。
人は独りでは生きられません。開業も同じだと思っています。
困っている人がいたら関わり、一緒に悩んで考える。
幼少期からそういう環境で育ってきました。
高校野球の監督をしていた叔父の影響もあるかもしれません。
先生が納得するまでとことん付き合いますので、少しでも開業に不安を抱えておられる方は、ぜひご相談ください。お悩みを一緒に解決しましょう。
足掛け一年半の支援を経て、2023年4月に開業した「せりがの整形外科」院長 芹ヶ野健司先生と。
(インタビュー・執筆・撮影 高橋 宏明)