知っておきたいクリニック開業準備の手順とスケジュールについて
クリニック開業にはしっかりとした準備が必要
クリニックを開業しようと思ったら、必要な情報を集めてしっかりと準備することが大切です。
本記事では、長年にわたり開業支援を行ってきた経験から、開業までに必要な準備についてお伝えします。
クリニック開業にはどのくらいの準備期間が必要?
・開業場所が決まっている場合
クリニックの開業場所が既に決定している場合、8~10ヶ月が開業までの準備期間の目安となります。
・開業場所が決まっていない場合
場所がまだ決まっていない場合、物件の選定や契約手続きなどでさらに準備期間が必要です。
クリニック開業までのステップ
1.開業までのスケジュール策定
開業までの流れをしっかりと把握しておくことが大切です。各月の行動予定を立てて、計画的に準備を進めましょう。
-各月のアクションプラン
具体的には、物件選定や契約、銀行融資の申請など、毎月の主なタスクをリストアップしておきます。
2.物件選びと契約手続き
開業場所を選ぶ際、立地や家賃、契約条件などを考慮することが大切です。適切な場所を選ぶことで、開業後の安定したクリニック運営につながります。
-契約後の家賃と条件の確認
契約時には、家賃の支払い方法や契約内容をしっかりと確認しましょう。契約後にトラブルにならないよう細心の注意が必要です。
3.銀行融資の取得準備
開業資金を銀行から借りる際には、事業計画の作成と融資担当者へのプレゼンテーションの準備が必要となります。
-事業計画プレゼンテーションのポイント
銀行から融資を受けるためには、どんなクリニックにしたいかを具体的に説明することがポイントです。
4.クリニックの設計施工
クリニック開業において、設計施工は非常に重要です。患者さんが安心して治療を受けられる環境を整えることで、リピート率の向上や口コミでの良い評価が期待できます。
-デザインとレイアウトの考慮点
クリニック内部のデザインは、清潔感やプライバシーを重視しましょう。待合室や診察室のレイアウトは、患者さんのストレスを低減させる工夫が求められます。例えば、プライベートな空間を確保するための間仕切りや、明るく開放感のある空間作りがポイントとなります。
5.ホームページ制作
現代のクリニック経営において、ホームページは必須のツールです。患者さんがクリニックの情報を手軽に入手するための窓口となります。
-SEO対策:検索エンジンでの認知度アップ
ホームページを制作する際、SEO(検索エンジン最適化)の対策は欠かせません。特に、地域に特化したキーワードの選定や、定期的なコンテンツの更新が必要です。これにより、地域の患者さんにクリニックを知ってもらいやすくなります。
-患者獲得のためのコンテンツ戦略
情報提供を通じて、患者さんの信頼を獲得することが大切です。例えば、症状や治療法に関するQ&Aコンテンツや、クリニックの日常を紹介するブログ記事を掲載することで、患者さんとのコミュニケーションを深めることができます。
6.医療機器の選定と購入
クリニック開業にあたり、適切な医療機器の選定は欠かせません。機器の性能や価格だけでなく、アフターサポートなど総合的に判断することが大切です。
7.スタッフ雇用の準備
運営に必要なスタッフの採用は避けては通れないステップです。
-開業前の採用計画の立案
採用にあたっては、求めるスキルや経験を明確にしておくことが大切です。また、スタッフ同士の連携も考慮し、チームワークを重視した採用を心がけましょう。
8.クリニック経営:会計と経営計画
クリニックを経営する際、単に医療サービスを提供するだけでなく、経営面での計画や会計などお金の流れも非常に重要です。
-経営方針とお金の流れの策定
クリニックの経営方針を明確にすることで、中長期的な成長を目指すことができます。初期投資の回収期間や、将来的な拡大計画などを具体的に考えておくことで、安定した経営が可能となります。また、毎月の収支や年間の利益計画など、お金の流れを詳細に見ることで、突発的な支出にも備えることができます。
9.必要な届け出と申請手続き
クリニックの開業には、さまざまな届け出や申請が必要となります。これらの手続きを適切に行わないと、後々の運営に支障が出ることがあります。
-法的な手続きのポイント
開業の際には、保健所への届け出や医師免許の確認、薬事法に基づく申請などが求められます。特に、新しい医療機器を導入する際や、特定の治療を行う場合には、追加の申請や認証を取得する必要があります。これらの手続きには時間がかかることもあるため、早めの準備が必要です。
10.クリニック開業前のシミュレーション実施
開業前に、実際の運営を想定したシミュレーションを行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
-シミュレーションの重要性と方法
シミュレーションを行うことで、開業時に予想外の事態が発生した際の対応策を練ることができます。例えば、患者さんの受け入れ数が予想以上に多かった場合や、スタッフの体調不良による欠員が発生した場合の対応など、さまざまな状況を想定してシミュレーションを行います。これにより、開業当初からスムーズな運営を実現することができます。
いかがでしたでしょうか。
クリニックの開業には、多くの準備と計画が必要となります。
今後はそれぞれのステップにおいて詳細な解説をしていきたいと思います。
必要な情報を得て、開業に向けてしっかりと準備を進めていただければと思います。
【導入事例】せりがの整形外科 開業支援動画 #4 ホームページの作成編
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回も、一年半にわたり開業支援を行った「せりがの整形外科」の支援の様子を動画でお届けします。
今回の動画は「ホームページの作成編」です。
患者さんはご自身の症状やクリニックの診療時間など、必要な情報収集の多くをWeb検索で行います。いまや患者さんの集客や診療予約において、クリニックのホームページ作成は欠かせません。動画でお届けする打合せの様子では、ホームページで「どんな情報を掲載するべきか」まで説明されていますので、ご参考になる内容となっています。
動画を通じて、開業までにやるべきことが先生側のリアルな視点でイメージできるかと思います。
ぜひ最後までご視聴ください。
医者が開業するまでの道
【整形外科医の開業までに密着】#4 ホームページの作成編
【導入事例】せりがの整形外科 開業支援動画 #3 医療機器の選定編
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回も、一年半にわたり開業支援を行った「せりがの整形外科」の支援の様子を動画でお届けします。
今回の動画は、「医療機器の選定編」です。電子カルテやレントゲンなど、実際の診療に必要な医療設備の選定の様子を動画でご覧いただけます。
動画を通じて、開業までにやるべきことが先生側のリアルな視点でイメージできるかと思います。
ぜひ最後までご視聴ください。
医者が開業するまでの道
【整形外科医の開業までに密着】#3 医療機器の選定編
【導入事例】せりがの整形外科 開業支援動画 #2 医療施設の設計・施工編
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回も、一年半にわたり開業支援を行った「せりがの整形外科」の支援の様子を動画でお届けします。
今回の動画は、「医療施設の設計・施工編」です。クリニックの印象を決める内装や、診療に必要な医療施設の設計の様子を動画にまとめています。
動画を通じて、開業までにやるべきことが先生側のリアルな視点でイメージできるかと思います。
ぜひ最後までご視聴ください。
医者が開業するまでの道
【整形外科医の開業までに密着】#2 医療施設の設計・施工編
【導入事例】せりがの整形外科 開業支援動画 #1 物件の下見編
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は、一年半にわたり開業支援を行った「せりがの整形外科」の支援の様子を動画でお届けします。
物件の選定から、実際の開院までの1年半の過程を動画にまとめているのは、おそらく業界でも初のことだと思います。
動画を通じて、開業までにやるべきことが先生側のリアルな視点でイメージできるかと思います。
ぜひ最後までご視聴ください。
医者が開業するまでの道 【整形外科医の開業までに密着】#1 物件の下見編
【導入事例】せりがの整形外科 開業支援インタビュー
足掛け一年半の支援を経て、2023年4月に開業した「せりがの整形外科」院長 芹ヶ野健司先生(右)
「齋藤さんには感謝しかない。
開業を考えている先生は信頼できるパートナーを見つけてもらいたい。」
お客様の課題
・長年開業を目指していたが必要な手順がわからず、何から手をつけてよいか分からなかった
・土地選びや建築業者・内装業者の手配、事業資金の融資など、具体的な進め方が分からなかった
・集客用HPの作成やスタッフの雇用など、クリニック運営に必要なアドバイスを必要としていた
対応と結果
・ドクターが理想とする開業イメージをヒアリングし、必要な工程の洗い出しとスケジュールを作成
・土地選びから各業者の手配、物件完成までの進捗管理、各所への届け出まで一気通貫で支援を実施
・医療機器の選定やHP作成、スタッフ雇用など、クリニック運営の経験豊富な担当者が伴走支援
・2023年4月 伊勢原市に「せりがの整形外科」をオープン。患者様に高いご満足をいただいている
弊社がご支援させていただいた「せりがの整形外科」が、2023年4月に伊勢原市下糟屋にて開院されました。患者様の健康寿命を延ばすために予防医学を重視され、要介護や寝たきりなどの大きな要因になりえる骨粗鬆症の診断と治療に日々取り組まれてます。
本日は、院長の芹ヶ野 健司(せりがの けんじ)先生に、約一年半の開業までの日々を振り返っていただきました。
-開院して3か月が経ちますが、ご感想はいかがでしょうか?
おかげさまでたくさんの患者さんに足を運んでいただけています。スタッフにも本当に恵まれていて、手前味噌ながらいいクリニックができたなと感じています。診療設備や私の体力にもまだ余裕がありますので、もっとたくさんの患者さんに来ていただけるように、更にいいクリニックにしていきたいと思っています。
-開業後にご自身の中で何か変化はありましたか?
これまで勤めていた大きな病院と違って、CTやMRIなど診断のための大きな設備がありませんので、患者さんの状態や治療後の生活をより具体的にイメージするようになりました。機械だけに頼ることなく、自分の診察スキルを磨き続ける重要性を感じるようになりました。
あとは、座っていることが多くなったからか、少し腰が痛くなりましたね(笑)
たくさんの患者さんに対応できるように自分の体力強化も大切だと実感しました。
-開業までの工程で印象深かったことは何でしょうか?
開業にむけた準備のなかでは、クリニックを建てる土地を探すのにいちばん苦労しました。
このあたりの地主さんに電話をかけて空いている土地を探してもらったり、地元の梨農家さんにまで聞いてもらったりしました。土地探しのノウハウは全くありませんでしたので、手を尽くして今の土地を見つけてもらえて本当にありがたかったです。
開業は初めてのことなので、なにもかも想定外のことだらけで、あっという間に一年半が過ぎました。
齋藤「綿密なスケジュールを組んでいたのに、ハプニングで4月の開業に間に合わないかもしれないと分かったときは二人で肝を冷やしましたね(笑)。」
開業前の1、2週間は本当に忙しかったです。毎日のように夜中までクリニックに残って契約書のチェックや判子をたくさん押していましたね。でも文化祭の前のような高揚感があって、ワクワクしながら準備していたのを覚えています。
-開業してみて分かったことは何でしょうか?
少し現実的な話になりますが、開業直後に預金通帳の残高がどんどん減っていくことをあらためて認識しました。
診療報酬の入金は2か月後なので、(インタビュー時点では)まだ入金が無いんです。
その点、クリニック経営の経験豊富な齋藤さんに資金調達や財務計画の支援もしていただいていたので、安心して診療に専念することができました。
また、開業した医者仲間からスタッフのことで一番悩むと言われていましたが、スタッフには本当に恵まれていて、一緒に働く仲間の大切さを感じています。
-スタッフとの関係性やチームづくりで大切にしていることはありますか?
基本的にスタッフを信頼して任せるようにしています。いいクリニックをつくるという共通の目標に対して、きちんと言いたいことを話し合える関係性をつくることが一番大事だと考えていますので、話しやすい雰囲気をつくることを大切にしています。スタッフのみんなはいつも患者さん第一に考えてくれているので、安心して任せることができています。
-ドクターソリューションの齋藤さんに感謝したいことは何ですか?
齋藤さんには常に感謝しっぱなしです。私は開業に関してはまったくの素人なので、必要な段取りやスケジュール組み、関係者との調整も全て支援していただけるので、本当にありがたかったです。
齋藤さんは外部の業者さんはもちろんですが、チーム内の関係者にも決して妥協せず、常にドクターファーストで対応されるところは本当に尊敬します。クリニックのスタッフに恵まれていい関係性をつくれているのも、齋藤さんの細やかな気配りや声かけによるところが大きいです。
-これから開業される先生方にアドバイスはありますか?
何もかもが初めてのことばかりですので、これから開業される方は、ぜひ信頼できるパートナーを見つけていただきたいと思います。
世の中に開業コンサルタントはたくさんいますが、兼業で自社製品にかかわる範囲の関与にとどまったり、アドバイスだけだったりと、一緒にあれこれ悩んでくれるパートナーは多くありません。
その点、ドクターソリューションの齋藤さんはいつも親身になってくれて、一緒に相談しながら進められて本当に安心できました。
これまでずっと開業したいと考えていましたが、なかなかタイミングをつかめずにいたところを、齋藤さんに背中を押してもらいました。バンジージャンプを跳ぶのを躊躇していたけど、「楽しいから跳んでごらん」と背中を押してもらって跳んだら「本当に楽しい!」と思えるような。しかも齋藤さんも一緒に跳んでくれるので心強いです(笑)
ぜひ、信頼できて一緒に伴走してくれるパートナーを見つけられることをおすすめします。
開業をお考えの方で、少しでも不安を抱えておられる方は、ぜひご相談ください。お悩みを一緒に解決しましょう。
(インタビュー・執筆・撮影 高橋 宏明)
「理想のクリニックをつくる」先生の想いを実現させたい 齋藤透インタビュー
ドクターを支える心優しき弁慶
風貌は屈強にして剛健、腹に強い気骨を備えている。
叔父であり生き方の手本とする高校野球界有数の名将 小倉全由氏の影響を受け、常に熱い気持ちと「一生懸命」の精神で人の心を動かす。
仕事に一切妥協しないダンディズムを持ち、筋の通らない話には相手が誰であろうと一歩も引かない。
強靭さの一方で、内に秘めた優しさとしなやかさ、愛嬌あるユーモアで、その人柄に多くの人が誘い寄せられる。
齋藤 透(さいとう とおる)—— 医師の開業を背負った男。
今日もドクターに寄り添い、魂の交流を通じて理想のクリニック実現を支援する。
開業で大切にするべきこと
開業は一世一代のイベントと言われている。
事業計画を提出し、融資を受けるなど、クリニックのオープンまでにやることは多岐に渡る。
多くの医師にとって初めての経験となるため、信頼して任せられるパートナーを見つけるのが鍵だ。
開業を経験したある医師は、土地選びから施工業者とのやりとり、スタッフ集めまで、想定外の連続だったと振り返る。
開業を検討するうえで大切にするべきことは何か。
これまで多くの開業を支援してきたドクターソリューションの齋藤透さんに話を聞いた。
齋藤透 プロフィール
株式会社ドクターソリューション 執行役員 大手医療法人で新規クリニックの立ち上げ、医療関連事業責任者、地域医療連携部会の立ち上げに従事。理事長秘書、在宅医療専門クリニックの立上げなどを経て現職。全身全霊で医師に寄り添う支援が開業医の定評を得ている。困っている人がいたら放っておけない義侠心の強い性格。
医師の開業支援を通じて幸せで健康な人を増やしたい
ー開業支援を行うキッカケを教えてください
私は長らく大手の病院に勤めながら医療関連事業の責任者や先生方の支援を行っていました。
4年前に知人からご紹介いただき、ドクターソリューション社長の田中とご縁をいただきました。
ドクターソリューションは、医療と地域をつなぎ「幸せで健康な人を増やす」というビジョンを掲げていて、先生自身の幸せのために、先生が納得して開業するための支援の必要性を私も感じていました。
田中は当時体力があり余っていた私がチカラをもっと発揮できるよう励ましてくれ、ウチで新規事業を立ち上げるから一緒にやらないかと誘ってくれました。
私は誰かに求められると倍以上に応えてしまう性格なんです。
病院勤務時代にもたくさんの方にお世話になったので、想いのバトンを受け継いで、世の中に還元していきたいと思っています。
「こんなクリニックをつくりたい」 という想いを妥協してほしくない
ー齋藤さんが考える「いい開業」とは何でしょうか
開業では、先生が決めなくてはならないことが山のようにあります。
どこの土地で開業するのか、建物や内装はどうするのか、医療機器や空調設備の手配、スタッフの雇用など、難しい判断を迫られるポイントがたくさんあります。
いろいろな制限のなかで、全てが理想に叶う100点の決断は難しいと思います。
でも、先生が理想とするクリニックのために、妥協をしてほしくないというのが私の本音です。
もちろん、どうしても不可能な場合もあります。
しかし一緒に悩みぬいて、「齋藤さん、これが精一杯ですよね」と納得いただけるまで伴走したい。
先生がとことん悩んだ結果、納得して開業できるのが「いい開業」だと思っています。
ドクターソリューションの開業支援は、兼業の支援業者さんとは異なり、土地選びから施工業者さんの選定、関係者の調整など、開業に必要な段取りを全てご支援させていただきます。
最後までドクターファーストで先生の想いに寄り添いたいというのが私の信条です。
「先生が納得するまでとことん付き合います」
ー開業を考えている先生へメッセージをお願いします
開業は先生にとって大きな決断だと思います。だからこそ後悔してほしくないというのが私の想いです。
開業までには多くの問題解決が必要ですので、ぜひ信頼して相談できる方を見つけていただきたいと思います。
人は独りでは生きられません。開業も同じだと思っています。
困っている人がいたら関わり、一緒に悩んで考える。
幼少期からそういう環境で育ってきました。
高校野球の監督をしていた叔父の影響もあるかもしれません。
先生が納得するまでとことん付き合いますので、少しでも開業に不安を抱えておられる方は、ぜひご相談ください。お悩みを一緒に解決しましょう。
足掛け一年半の支援を経て、2023年4月に開業した「せりがの整形外科」院長 芹ヶ野健司先生と。
(インタビュー・執筆・撮影 高橋 宏明)
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